コンサルタントの恥「巻き取り」の事例と3つの対策

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今回の記事では、コンサル界隈(特にアソシエイトレベル)でよく聞く「巻き取り」の意味と回避方法について共有します。

「巻き取り」とは

コンサルタント業界において、一度は耳にしたことがあるであろう「巻き取り」という言葉。これは、一度受けたタスクを上司に返上し、失敗を認めて救済を求めることを意味します。コンサルタントにとって、これは最大の恥であり、避けなければならない状況です。本記事では、「巻き取り」の具体的な事例と会話を紹介し、巻き取られないための対策を3つご紹介します。

具体的な「巻き取り」の事例

まず、「巻き取り」の典型的な事例をご紹介しましょう。

Aマネージャー:「Bアソシエイト、明日までにC社の直近5年の業績リサーチをお願いします。」

Bアソシエイト:「了解しました、Aマネージャー。」

Bアソシエイトは残業をして夜遅くまで直近5年の決算書に目を通し、売り上げの推移や想定されるWACCを報告しました。

Bアソシエイト:「Aマネージャー、報告です。直近5年の売り上げ推移はこちらで、WACCの推定値はこちらです。」

Aマネージャー:「…これは私が知りたかった情報ではない。C社のサプライチェーンを競合D社と比較するために、各工場の原価率情報が欲しかったんだ。」

AマネージャーはBアソシエイトにリサーチを任せるのを辞めて、期限が短い中で自分で対応を始めます。このような状況は、まさに「巻き取り」の典型です。

「巻き取り」を防ぐための対策

では、巻き取られないためにどのような対策が必要でしょうか。以下に3つの対策をご紹介します。

  1. とにかく指示を受けた瞬間に具体的な作業イメージの解像度を可能な限り上げる
    タスクを受けた際には、少なくとも作業の目的、インプット、アウトプットを聞き、出来れば資料の構成も合意することが重要です。これにより、自分がどのような成果物を提出すべきかを明確に把握でき、無駄な作業や誤解を避けることができます。
  2. 作業状況を細かく共有し、方針の間違いや作業のズレが無いかを確認する
    タスクの進捗状況を定期的に上司や関係者と共有することで、方向性が正しいかどうかを確認できます。もし途中で誤った方向に進んでいた場合でも、早期に気付くことができれば、修正も容易になります。
  3. どれだけ追い込まれていても1.2.を忘れない
    締め切りが迫っている中で焦ってしまいがちですが、そのような状況こそ1.2.の対策を徹底するべきです。焦りから手を抜いてしまうと、結果的に巻き取りのリスクが高まります。

まとめとして、「巻き取り」はコンサルタントにとって最大の恥であり、避けるべき状況です。具体的な作業イメージの解像度を上げること、作業状況を細かく共有し確認すること、そしてどれだけ追い込まれていてもこれらの対策を忘れないことが重要です。今回紹介した3つの対策を実践すれば、あなたも「巻き取り」の危機を回避できるでしょう。

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